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「…さあ、達也。目を覚まして。」
俺の耳に届いた、優しい声は、聞いたことのあるような、ないような…どこか懐かしい声だった。
あの声は、一体どこから聞こえてきたんだろう?
キョロキョロと見回してみるが、俺は、淡いピンクの靄の中に立っていて、前も後ろも、もちろん右も左もわからないんだ。
なあ、こんなところで、うろうろしてるのに、俺が、寝ているとでも言うのか?
なあ、俺は、本当はどこにいて、一体何をしてるんだ?
教えてくれよ…。知っているなら…。
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