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あれから随分な時が経ち、私はこれまでに様々な経験をした。
しかし未熟な君、未熟な私、あのあどけない時は帰るはずもなく、私の大脳皮質の何処かに存在するパビリオンの、その最もプライベイトな場所に飾られ続ける。
壊れてしまった世界は、確かにもう戻る事は無く、私は
そうして、歳を経た私はまた夕立を、キラキラと世界を誤魔化す光を眺めている。
甘い、甘い。
夕立はいつだって、私の舌に甘い感覚を与えてしまう。
甘い、甘い。
夕立が、嫌いだ。
だって私は…
めっちゃ、辛党なのだから。
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