229人が本棚に入れています
本棚に追加
/186ページ
「ったく、もう少し用心深くなれっつーの! 俺がこの後のショーにドンだけ手間暇かけたと思ってんだ」
すっかり寝てしまった正広の前で、工藤は悔しそうに床を蹴る。
「まぁまぁ、思ったよりすんなり行ってめでたしめでたし、ですよ」
そう言ったのは彼をここに案内した美人、だったのだが、かつらを取れば圭樹だ。
「おや、取らなくても似合ってたのに、ケーキちゃん」
茶化すような工藤の言い方に、少しばかり圭樹は顔を歪める。
最初のコメントを投稿しよう!