四季のお話 冬

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「なんとも、荒唐無稽な話でしょうが、これは私がおかしいのでしょうか?それとも世界がおかしいのでしょうか?」 私の質問に、精神科医は答える。 「世界がおかしいのですよ、当然です。か弱い猿が霊長の世界なんて正しいわけがない」 精神科医の顔の皮膚が裂ける。中から現れた毛むくじゃらで牙を持つ猛獣が、私の頭を嚙みちぎった。 おしまい
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