雨と雷の思い出

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雨と雷の思い出

 俺には、小学六年生まで友人がいた。  同級生や家の近くにいる同年代の子ではない。  夕立の時にだけ現れる五、六歳くらいの子だった。  性別は正直分からない。  話口調は古風と言えばいいのか、今時の子どもではなかった。  しかし、俺にとっては大切な一人の友達だった。
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