プロポーズの相手

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****** いろはの記憶 ****** わたし「あかちゃん、かわいぃ~ずっといっしょにいたい」 おじさま「いろはちゃんは奏太が好きだなあ」 おばさま「そうね。奏太も嬉しそうよ」 おじさま「奏太のお嫁さんになってくれればいいのにね」 おばさま「まあ、嬉しいわ」 わたし「いやっ!」  ふたりが驚いて黙る。 わたし「だっていろは、おにいちゃんとけっこんするんだもん」  ふたりはお互いに顔を見合わせて、訊ねる。 おじさま「おにいちゃんて、誰のことだい?」 おばさま「もしかして、遥くんのことじゃないかしら」 わたし「いろは、おにいちゃんにけっこんしてっていったの」  ふたり同時に「えっ!?」と声を上げる。 わたし「いろは、おにいちゃんと、けっこんして、がらすのくつをはくの」 おじさま「ガラスの靴?」 おばさま「シンデレラのことよ」 わたし「おにいちゃんも、いっしょにいてっていったもん。だから、いろははおにいちゃんといっしょにくらすの」 おじさま「いつの間にそんなことに……」 おばさま「まあ、それは楽しみだわ。いろはちゃんならきっと綺麗なお嫁さんになるわね」 わたし「うん。いろは、きれいなどれすきて、おにいちゃんとけっこんするの」 ****** 回想おわり ******  うわああああっ!!!!!  ほんとに遥さんと結婚するって言ってたーっ!!!!!
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