あなたのキスで雨宿り

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夕立だ。 急な激しい雨。 あたしは、ずぶ濡れのまま、通りを歩いていた。 もう、何もかも、どうでも良かった。 このまま、風邪をひいて、こじらせて死んだっていい。 もう、あたしのことを心配してくれる人など、一人もいないのだ。 街の通りは、急な夕立に慌てた人たちが、傘を差したり、雨宿りに建物の陰に入ったりしている。
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