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そんな時、目の前のお墓に小さく淡い光が見えた。
「二人とも幸せにね。」
「お兄ちゃん!!!」
高利が声を荒らげる。
「今のって…。」
「お兄ちゃんの声だった。」
「じゃあ…」
小さな光はすぐに消えてしまったがとても優しい面影を残したように感じ取れた。
「お兄ちゃんが祝福してくれてるなら、幸せにならないとバチが当たるな。」
泣き腫らした顔で笑う高利の手を取って
「また二人で来ようね。」
そう言って私達は歩き出した。
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