この恋、取扱注意!

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「雄也……」 眠っていると、胸に違和感を覚えて目を覚ましてみたら、俺の名前を呟きながら胸をチュウチュウと吸っている人物の姿が見えた。 俺より10歳も歳上の、茶髪チャラ男の那智が俺の視線に気付くと 「おはよう、雄也」 と微笑むなり、ガンっと最奥を貫いた。 「あぁ!」 どうやら寝ている間に突っ込んでいたらしい。 昨夜、散々人の身体を好き勝手にしといて、まだ飽き足らないこいつは性欲魔神か! 「雄也……。昨日、猪瀬と何話してたんだよ」 ガンガンと容赦なく腰を打ち付けながら言われ、ぼんやりと思い出す。 「いの……せ?」 疑問の言葉を呟いただけなのに 「俺の前で、しかもSEXの最中に他の奴の名前を呟くなんて、雄也はイケナイ子だね」 担ぎ上げた俺の足首にキスをすると 「そんな悪い子には、お仕置しないとね」 身体を2つに折るような体位で、最奥を穿ちながら言っているとは思えない程柔らかい笑みを浮かべて呟いた。でも、俺は知っている。 こいつがこういう顔をする時は、かなりヤバイ。 「待て!ただ、次の試合の話をしてただけだ!」 腰の動きを止めないこいつに、必死に食い下がると 「ねぇ、雄也。俺、言ったよね?この身体は、誰にも触らせるな……って」 顎を捕まれ、フワリと笑うこいつが怖い。 (身体を触る?) 言われた意味が分からなくて、記憶を辿る。 確か、次の試合の話を聞かれて……。 あ!そういえば『矢澤って綺麗に足の筋肉が着いてるよな』って言われて『何かしてるのか?』と聞かれた時、軽く肩に手が触れたような? 「はぁ?あれかよ!」 そう叫んだ瞬間 「俺は嫉妬深いって言ったよね?」 優しい笑みを浮かべていたのはそこまでだった。 スっ……と笑顔が消えて 「雄也はサッカー馬鹿だから、身体に教えこまないと分からないんだよね」 そう言って、ゆっくりと俺を穿つ楔を抜ける寸前まで引き抜くと、一気に最奥を穿つ。 「あぁ!」 枕を掴んで仰け反る俺に 「ねぇ……この身体が俺しか受け入れなくなるまで犯しまくるから、覚悟しろよ」 そう耳元で囁くと、グリグリと最奥を抉るように押し込んで来る。 (あ……これ、ヤバイ所に入る!!) そう思った刹那、グンっと結腸に那智のモノが突き刺さる。 「ひぃあ!!」 身体を弓なりに仰け反らせる俺に容赦なく、那智が最奥をグリグリと犯す。 「らめ!……そこ、おかしくなるぅ!!」 泣いて叫ぶ俺を無視して 「雄也、嘘はダメだよ。雄也の身体は、キモチイイって俺に絡み付いて離さないよ」 びっちりと塞がれた状態で、最奥を刺激するように腰を揺らす。 「アァ!那智……苦しぃ……」 那智の逞しい背中に爪を立て、与えられる快楽に翻弄される。 内臓を抉られる感覚の違和感と、そこから生まれる快楽に獣のような声しか出ない。 「雄也、雄也……」 俺の名前を呼びながら、那智が激しく腰を振る。 「雄也、出すよ……奥に出すからね」 限界が近いらしく、容赦ない突き上げに頷くことしか出来ない。 「雄也、イク……もう、出る!!」 ベッドのスプリングが軋む音が激しくなり、俺を穿つ那智の呼吸が荒くなる。 「あっ………あっ……」 身体が激しく揺すられ、俺の口からは喘ぎ声しか出ない。 「あっ……雄也、イクイクっ!!」 那智の口からも喘ぐような声が漏れて 「出るっ!」 そう叫ぶと、激しい突き上げと同時に那智の腰が震えて腹の中に生暖かいモノが吐き出された。 「あぁ!」 身体を震わせて喘ぐと、那智が俺の身体に被さるように落ちて来た。 「雄也……、愛してる」 そう囁かれ、唇が重なる。
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