命の架け橋

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 私がこの世に残した最後の疑問。  ずっと不思議だった。 八十年以上も前の忘れていた記憶――、 私にだけ親友のように懐いた愛犬のことが――、 じゃが今はその訳が分かる。  こうして今、芝生を駆け巡りひ孫と一緒に遊ぶ事ができるのだ。 私が新たに授かったこの命尽きるまで、彼の事をそばで見守り続ける。 ずっと昔、私の子どもの頃の友として、 祖先が幼き私を見守っていてくれていたのと同じように――。 ― おわり ―
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