after story

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「んーーーぅ、」 「おい、起きろよ優実。もう22時だぞ」 「えーまだ眠いのに…」 「まさか、今日も泊まるつもり?」 「なんでよーダメなの?」 「毎週泊まりすぎ」 優実はブラの紐を肩から落とした状態で、湿ったベッドに腰掛ける男の背中に、ぴったりとまとわりつく。 男はペットボトルの水を煽りながら、そんな優実の感触に敏感になっているようだった。 「今日は帰れよ」 「なんで!亜緖のことは、いつも家に泊めてたくせに!蓮のバカ!」 「……あーもう、それ言うなって。亜緖ちゃんの名前出すの禁止」 「なによ、もう半年も経ってるのに、まだ忘れられないの?」 「それだけ純粋な恋だったんだよ」 「私はいつでも受け入れる準備できてるのにー」 「はいはい。一途なんだか、なんなんだか」 「蓮がいつまで経っても、私を彼女にしてくれないから悪いんでしょー。だから寂しくて他の男と寝ちゃうんだもん」 頬をふくらませた優実が、後ろから蓮に絡みつく。蓮は、優実の白い肌にちゅっとキスを落とすと、腕を解いて目を合わせた。 「お前は…もー」 「気持ちは蓮一筋だよ?だって、蓮と亜緖がセフレになる前から、ずっと好きだったんだから。ていうか私の方が先にセフレだったし」 「あーもう。やめろって」 「でも、無事に振られてくれてよかった〜。亜緖のこと応援した甲斐があったよ」 「お前、怖いな。親身になって亜緖ちゃんのこと応援してたのは嘘だったわけ?」 「嘘じゃない!本当に応援したいと思ってたよ?だって亜緖が好きなのは、蓮じゃなくて別の人だったから」 「じゃあ、もし亜緖ちゃんが俺を好きだったら?」 「んーー」 優実は、蓮の体を押し倒し色っぽく上に跨ると髪の毛を耳にかけて微笑んだ。 「…もしそうだったら、色んな手使って蓮のこと諦めさせてたかな♡」 「………こわ、」 「それだけ蓮のこと好きなの!早く彼女にして?」 「はいはい」 「んっ」 「……なぁ、優実」 「なぁに?」 「恋愛って…何が正解なんだろ」 「んー…分かんない」 「だな」
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