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(違う。そうじゃない。実は私処女なんです! 指は少しだけ、第一関節ぐらいしか入れた事がなくて。そんな貫通するほど奥まで入れた事ないんです!)
等と今更言えない。だからその入れる時は凄く痛いのよねと、当然聞ける様な状況ではなくなってしまった。
そんな事を考える間も、早坂は流れる様な動作でたっぷりと濡れた入り口をゆっくりと優しく円を描く様にほぐしていく。そしてその上にあるぷっくりと膨れた花芯をつるり撫でていく。
「あっ、はっ」
私はうつ伏せになっていたベッドの上で顎を上げて小さく喘いだ。
「ここイイよな? まずはさ」
ここでイッとく?
早坂は耳元で呟くと激しく花芯を長い指で弾き始めた。同時に舌を耳の中に差し込んだ。
「あっ! ああっ」
私は堪らず顎を上げた。
最初は花芯を下から上に擦り上げる。何度かその動きを繰り返したら左右に弾く様に揺らす。堪らず私は膝を少しずつ開いて、もっと大きく擦ってもらえる様に腰を突き出す。
そんな私の痴態に、早坂は嬉しそうに笑った。
「ほら、もっと足を開けよ。そうしたら指を入れて、中をかき混ぜて。膨れたところも弄ってやるから」
その声は熱っぽくって掠れている。だから早坂自身も興奮しているのがよく分かった。
(早坂ってエッチの時こんな意地悪で掠れた声を出すなんて反則だよっ!)
顔は見えないけど、声がいつも聞いている声色と全く違う。熱っぽくって切なそうな声に私は益々自分を濡らしていく。
突然、指が二本ゆっくりと差し込まれて私は体を硬直させた。
(えっ?! 指って。そんな奥まで入れた事ないし。もしかして私が処女って気がついていないんだ。そりゃ、アダルト動画を見ておきながら処女とは思わないわよね)
私は素直に処女である事を告白しようと慌てて振り向く。しかし、早坂の上気した顔が間近にあって驚き告げる事が出来なくなる。
「口開けろよ」
突然振り向いた私にも早坂は驚かず、唇に吸いついてきた。
「んっんーっ!」
声が吸い取られた瞬間、ズブリと早坂の長い指が私の中に潜り込んできた。
私は目を見開いた。早坂の瞳に目一杯驚いた顔の私が映っていた。それぐらい近くに早坂がいる。
(止めて! 痛っ……く、ない? あれっ)
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