俺達の『サンタと泥棒は紙一重!?』

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俺達の『サンタと泥棒は紙一重!?』

「母ちゃん、ちゃんと新しい靴下買ってきてくれた?」 「はいはい、ちゃんと買ってきたわよ」 寺門少年は母ちゃんから袋を受け取ると早速中身を取り出す。 それはお願いしていた靴下・・・しかも特大の。 「あんたそんな大きな靴下どうすんだい?」 「枕元に掛けておくに決まってるじゃん。これだけ大きければサンタさんも沢山食べ物入れてくれるよね」 どうやらサンタさんをお迎え、もとい食べ物をお迎えする為の特大靴下らしい。 「そうだといいわね」 中一になってもまだサンタの存在を信じている寺門を可愛く思う反面、もう少しちゃんとしたものを欲しがってほしいと思う親心。 「父ちゃんは残業で遅くなるらしいから、あんたは先にご飯食べてお風呂入って寝ときなさい」 食事中は「明日の朝が楽しみ過ぎて寝れないかも」なんて言ってた寺門であったが、布団に入るとあっという間に眠ってしまった。
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