小さなお侍さん

1/4
68人が本棚に入れています
本棚に追加
/141ページ

小さなお侍さん

「沙穂、いいかい。この屋敷に来たら、小さなお侍さんが守ってくれるから」 おばあちゃんは、幼いあたしにそう言って、微笑んだ。 あれは、もう、二十年前。 当時は、おばあちゃんも、元気だった。 その、おばあちゃんが、亡くなった。 あたし、秋月沙穂は、おばあちゃんが住んでいた、古い武家屋敷に移り住むことになった。
/141ページ

最初のコメントを投稿しよう!