カーテン

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大学生になって初めて恋をしました 一般的に初恋はもっと早いものだと思います 中学や高校が女子校で異性と接する機会がなかった でも原因は私が恋愛に臆病だったのかもしれない 大学生になって学校生活は急激に変わった 私はわからない時にあなたに助けてもらった あなたは誰に対しても明るく優しく接する人 私だけが特別な存在になれることはない でも気づいたらあなたの動きを目で追っていた 私とあなたの間には一枚のカーテンがある 目には見えない心のカーテン 私はそのカーテンを開けることができない あなたと話しても私の想いは届かない 私は何ヶ月もひたすら考えて決心した 自分の誕生日にあなたに告白することを 私は振られた時のためのパターンを考えていた どういう振られ方をしても傷つかないように 千を超えるパターンをスマホに書いていた 私は今日あなたに告白しました 「あなたのことが好きです。付き合ってください」 「嬉しいです。僕も同じこと考えていました」 カーテンが開いた瞬間に予想外のことが起こった 告白が成功した時のパターンを用意してなかった
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