人間ドール【修正済】

ドール

大学に入学した3年前からドールを集めるのが私の趣味になった。
毎日、ドールに話しかける。

綺麗なドール、可愛いドール、気がついたら私の部屋にはドールが10体もいる。

大好きなドールの為にアルバイトを頑張っているんだからいいよね。

友達との付き合いもドールの為に諦める事が多い。
ドールに季節に応じた服を着せてあげたい。ハロウィンにクリスマス、イベント時にはさらにお洒落にしてあげたい。ドールハウスも綺麗に飾り付けをしたい。
それにはかなりお金が必要になる。

大学が終わると、そのままバイトに入り、休日は１日中バイトに明け暮れている。

「美沙、たまにはバイトを休んで遊ぼうよ。ずっとバイトばかりしてたら、大学時代の楽しい思い出がなくなるよ。青春は今しかないんだから」

「うん、わかってるけど、バイト先、人が足りなくて、私が出ないと回らないの。バイトが落ち着いたら、また誘ってね」

大学の友達、奈菜子はよく誘ってくれるけど、ほとんど断っている。

出来たら私も遊びたい。だけど、ドール達をもっと素敵にしてあげたいの。

「ただいま。みんないい子にしてた？　今日はアニとリサのドレスが届いたから着替えようね」

アニとリサを新しいドレスに着替えると、アニとリサが喜んでいる様に見える。