283人が本棚に入れています
本棚に追加
/167ページ
05:彼との時間
会議を終えた夕方
MDチームのブースに顔を出す。
私に気付いた勇人が
にっこり笑顔を向けてくれた。
『今日はもう全部終わり?』
「はい、終わりました。
森谷さんはどうですか?」
『あと少しで終わるから
下のカフェで待ってて。』
会社用の会話を終えて
お疲れさまです、とフロアの人に声を掛け
私はカフェに向かった。
しばらくして仕事を終えた彼が現れた。
『さくら、おまたせ。
今日は家で食べよう、用意してあるんだ。』
「うん、ありがとう。」
『今日は車なんだ。早く帰ろう。』
私の手を取り駐車場へと急いだ。
彼の部屋に入ると同時に
彼が私を抱きしめる。
『さくら、会いたかった…』
最初のコメントを投稿しよう!