俺様社長の新婚生活と招かれざる客

13/18
7340人が本棚に入れています
本棚に追加
/169ページ
翌日の朝も警戒して出社したが、小柳親子は現れなかったので少し油断していた。 この日、愛莉は急ぎの発送が必要な書類があり、郵便局に向かった。 郵便局も銀行もオフィスビルの1階に入っていて、人目もあるのでまさか絡まれるとは思いもしなかった。 1階の郵便局で速達を出し、オフィスに戻ろうとエレベーターに向かった矢先、愛莉は強い力で腕を掴まれた。 「えっ!」と思わず声が出る。 「ちょっと来なさいよ」と琴音が引っ張っていたのだ。 「離して下さい。今、仕事中なんです」 「いつも、友哉くんと一緒じゃない!」ヒステリックに叫ぶ。 「痛いです。離して」 周りにも注目されている。 そこへ、騒ぎを聞きつけて警備員が走って来てくれた。 「離しなさい」と琴音に注意する。 「煩い!私に偉そうにしないで」 そこへ思わぬ人物が駆けつける。外出から帰ってきた所のようだ。
/169ページ

最初のコメントを投稿しよう!