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どうしてここに?
宇都宮side
なんだか、居場所に執着している気もするが、
どうでもいいや、ってことで。
夜の街をフラフラと散歩。
あ、あそこにいるのって、もしかして、、、
「ねえ、君、こっちきてよ、」
「いやです、離してください。」
「僕、用事あるんで、」
やっぱりそうだ。
あの、男の人、知ってる人だ。
私のアルバムの写真の中に、映ってた人。
「ちょっと君、こんな時間に何してるんだい、?」
「こんな時間に出歩くなんて危ないよ、早く家に帰りなさい。」
ちぇっ、話しかけようと思ってたのに、、
まあ、いいや、また会えるでしょ、
「すいませーん、今から帰りまーす、」
川村side
「すいませーん、今から帰りまーす、」
なんだか聞き覚えのある声がしたから、
振り返って見ると、すぐに誰かわかった。
「星羅じゃん、、、なんで、、?」
「どうしてこんなとこにいるんだ、、?」
そこには、見覚えのある少女がいた。
初めて会った時よりも、ずいぶん大人びていて、驚いた。
そう、あの子は歳の離れた妹なのだ。
一瞬、声をかけようか迷ったが、
おそらく、僕のことなど覚えちゃいないだろう。
変な人だと思われても嫌なので、やめることにした。
帰り際、星空に願いをかけた。
『また明日、会えますように。』
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