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「あっ、ゃっ、あっ、、また、イッちゃ、、、」
「『欲しい』は?」
「欲し、、、え? 、、、は?」
「『野津帆の、精子が欲しい』、と。
二人でイクときは毎回おねだりしてもらいたいものですから」
高速で打ち付けながら、瀬髙は苦しげな笑みを浮かべて言った。
「んなこと、いちいち、、、
言える、か、、、ぅあっ、やっ、」
「実は僕ももう限界なんです、早く言って下さい」
「か、勝手にイけば、、、いい、だっ、ろ」
その瞬間、
瀬髙はいきなり茄乃の片足を持ち上げて対面にさせると茄乃のペニスの根元を指で絞り、一層激しく突き上げ始めた。
「ひぁあっ」
「茄乃くん酷いです」
「ちょっとなに、、、するっんだよ
ぁ、、、や、やめてっ、だめっ
も、、、イかせてっ」
「今の今まで激しく熱く繋がり合っていたのにですよ?
最後の盛り上がりで『勝手にイけ』、
だなんて冷たい言葉を」
そこでピタッと止まり、
「のづ、、、?」
猛々しいモノを完全に抜ける手前で止め、
再びドンッと打ち込んだ。
「あぁっっ」
ぱんっぱんっぱんっ、、、
「僕への想いはその程度ですか」
「イ、イきたいっ」
ぱんっぱんっぱんっ、、、
「イきたければおねだりして下さい、
『野津帆の精子が欲しい』って」
ぱんっぱんっぱんっ、、、ずぱんっ、
「だめ、、もぅ、、、イく、、、早く
この手、取ってぇ、、、ぇ」
「一緒にイきたいんです。
ですから一言、『野津帆、欲し、、、』」
「あ゛あ゛~~~っっっ!」
茄乃が狂ったように両手で耳を塞ぎ頭を振りながら身を起こすと、瀬髙は優しく微笑んで締める指をパッと開いた。
「茄乃くん。
『野津帆、の、精子が、欲しい』
、、、ですよ」
「もぉぉぉーーーっっっ
面倒くさいっ面倒くさいっっっ
面倒くさぁいぃぃぃィクぅぅぅ、、、っ」
自らの射精にも気付けなかった茄乃は再び倒れ、この日を境に瀬髙の腕の中で夜通し啼くこととなった ───
ー了ー
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