悪いアイデアはない

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 自分はアイデアでは負けないつもりである。  アイデアの良し悪しは、そのアイデアを活かしきれるかどうかにかかっている。  元のアイデア自体に優劣はないと思っている。  小説家の方のブログで、 「長編向けのアイデア」  という趣旨の書き込みをよく見る。  これは書き出しから、後の展開が長くできそうに感じるアイデア、という意味だと思う。  これにあてはまるのは、一見無関係なワードを組み合わせたアイデアである。  ランダムにキーワードを組み合わせてくれるアプリを使うと、このようなアイデアがほとんど無限に出てくる。  題名にこれを用いている作例が多い。  一見無関係だったり、常識を覆す組み合わせが興味を引くからだろう。  だが、真のアイデアマンは悪いとされるネタを特上に変えるのである。  平凡で冗長なイメージを感じさせるアイデアでも、工夫次第で良いアイデアに化ける。  よく使う手法は、自分で制約をつけることである。  核になる言葉に違う言葉を次々に組み合わせていくことで、無限に変化していく。  このときに組み合わせる言葉は、ごく普通のありふれた組み合わせである。  また、始めに出すアイデアにこだわりすぎると、話が一本道になりがちになる。  創作するときには、途中での変化を考えるアイデアの方が重要だと思っている。
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