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「じゃあ、また明日!」
そして、ゆっくりと閉じられていく美姫の部屋の扉を見つめながら――
「あぁ。本当にサヨナラ、美姫」
俺は小さく呟いた。
また明日になれば、明日再会した時の挨拶は“初めまして”になってしまう。
俺のことを知ってくれている美姫とは、本当の意味でサヨナラすることになってしまう。
けれど……
また明日、君と出会えるための“サヨナラ”なら、
俺は何度だって、
永遠にだって言うよ。
だから、
君に、
“永遠にサヨナラを”――
【fin.】
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