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「でも、何に誘うんだ?」
「そりゃあデートだろうよ」
「そりゃまあ、そうだろうけど……どこ行くのよ?」
「それはー……ホームラン打ってから考える」
なんだそりゃと思ったけど、それはそれで浩二らしい。
「思ったんだけどホームランって中々ハードル高くない?」
「打てなかったらそれは止めとけってことだろう、と俺は捉らえる」
「結構その辺は運任せなんだな」
「…………やっぱりホームラン打つか二安打以上打ったらにするわ」
「おい早速ハードル下げるなよ」
ハハッと浩二は笑って球場内に戻って行った。それにしても、浩二の色恋話を校内で聞かないなとは思っていたけど、まさか外の世界で想い人がいるとは……。
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