プロローグ

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 もう我慢できない。今日という今日は許すわけにはいかない。これ以上、睡眠を妨げられるわけにはいかない。少女の手を振り払うように、勢いよく起き上がった。 「いい加減にしてよ! 明日も学校なんだから!」  少女はきょとんとして、そして少しだけ眉を下げた。 「ごめんなさい、いろは」
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