復活の魔王は誰にも求められていない

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アルフレッド王国から北へ数百キロ、暗雲立ち込めるそこには何度目かわからない復活を遂げた魔王城が鎮座している。 力を蓄え再び世界を掌握しようと目論む魔王の前に、1人の少女が現れた。 「覚悟しなさい、魔王!!」 背丈ほどある杖を持った魔女は、挨拶がてら魔法の詠唱を始める。 魔王城の最奥、王座に座る魔王目がけ炎の球体が飛ばされた。 だがそれに臆する事なく、蚊でも払うかのように魔法は軽くあしらわれる。 「まだまだ!!世界は必ず守る!!」 爆発と爆音に包まれる魔王城、それを遠くで見守っていたのは元勇者だった。 「本当にやれるのか……?」 半信半疑ながらも、闘いの結末を遠目で見守る。 だが壮絶な闘いながらも、呆気なく幕切れが訪れた。
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