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* * *
「……ここは」
ボクが目を開けると、そこは街の中だった。ビルがあり、飲食店もある。そんな街中の道路の真ん中に、ボクと聖夜さんは倒れていた。
「っ……聖夜さん!」
ボクが呼びかけると、聖夜さんが目を開ける。
「ここって……」
「EDENの中です。聖夜さん、強制ログインされて……」
「強制ログイン……って、EDENって、接続した人の脳を壊すんだよな!?俺大丈夫かな……」
「そ、そういえば……大丈夫なんでしょうか……」
ボク達が慌てていると、遠くから足音が聞こえた。
「その心配は要らない」
穏やかな、でもどことなく冷たい声。この声は……。
「マスター……!」
出会った時と同じ、白いスーツを身に纏ったマスターが、ゆっくりと歩み寄ってきた。
「EDENにアクセスすること自体が、脳の破壊には繋がらない。ただ……EDEN内でのダメージが、脳を傷つける。それだけだ」
「っ……じゃあ、俺もホープも無事なんだ……」
聖夜さんは安堵していたが、ボクは落ち着けなかった。だって、EDENでダメージを受けたら脳が傷つくって……それってつまり……。
「EDENで死んだら、現実世界でも死ぬってこと?」
ボクが震える声で尋ねると、マスターは微笑んで頷いた。
「そう。ここにアクセスした人の命は、私次第でどうとでもなる。君達も、その例外ではない」
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