悪夢

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悪夢

 ―恐ろしいナニかが後ろからやって来る。恐怖で動かない体を無理矢理動かし、私は走り出した。その恐怖から逃げて逃げて逃げまくった。何から逃げているのかは分からない。何処に逃げているかも分からない。ただ走って逃げた。その恐ろしい何からー  そこで私は目を覚まし、ガバッとベットから起き上がる。まだ心臓の鼓動が早い。しばらく深呼吸を繰り返して私は呼吸を整える。 「また、あの夢…」 ここ最近、ずっと同じ夢を見る。何故こんな夢を見るのか、私には分からない。でも、これだけは分かる。“アレ”に捕まってはいけない。それだけは確かだ。 「あっ、もうこんな時間か…」 もう朝の8時になっていた。そろそろ学校に行かなくては、そう思い支度を始める。
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