prologue

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「カナさん、こっち。早く!」 ━━どうして、こんなことになっちゃったんだろう。  夜風が生温(なまぬる)い、梅雨明けの宵の口。  白いドレスを身にまとった美しい二十歳の青年と、手に手を取って私は逃げている。
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