魔石

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今俺は地獄の苦しみと、苦痛の中で後悔している 何故こんな事になってしまったのかと それはSNSから始まった 無人島の賽の河原が気になったのだ SNSやTwitterで見た若者達が、次々とやって来る 無人島に近ずき 積まれた石をスマホに撮り 直ぐに帰る やはり奥に入るのは、気味が悪いのだろう 積まれた石を ボートに乗ったまま撮るだけで 誰もボートを降りては行かない 奥の方をを見ると、何かに見られている様に 感じるらしい 撮ったスマホに変わった所は無く 幽霊の様な者は写ってはいない 賽の河原の積まれた石を、SNS等に投稿するだけで楽しんでいた 大学2年生になった俺達が、夏休みの旅行に この無人島へ行く事になったのもその頃だった 真木田潤、佐伯蓮、加瀬竜也の3人だ バーガーショップで話していた 「お前らこれ見たか?マジ気にならねえ?」 蓮がスマホを2人に見せた 「賽の河原?なんだソレ」 「めっちゃバズってるヤツやん 潤、知らんの?今1番バズってるやんでぇ」 「ふ〜ん」 「潤、ふーんってどうよ?」 「俺はめっちゃ行きたい!いつ行くん?」 「何でそこ?石があるだけじゃねぇか」 「写真見て分からんか?石積まれてるやろ 誰が積んだんか見た奴、誰も居てないねんで そやから賽の河原って呼ぶんや めっちゃ気になるやろ?」 「ビビリの竜也は無理じゃね? 遊園地のお化け屋敷で、最後迄俺らの両腕に しがみついてギャアギャア騒いでたじゃん」 「潤今それ言う?ないわぁ 島の積まれた石を見るだけやん 明るい時は、お化け出えへんやろ?」 「どうかな?」 「言い方!めっちゃ腹立つわぁ」 竜也は関西出身 父親の仕事の関係で、高校1年から東京に上京した 関西弁は直すつもりは一切無い 大学に入学して、直ぐに潤と蓮とは友達になった 少しぽっちゃり体型でそれなりにオシャレ 明るく人懐っこい性格だ 俺と蓮は関東出身で、明るい竜也といつも つるんでいる 蓮は茶髪で自称イケメンの筋肉質だ 口は悪いが、仲間思いのいい奴だ 俺は痩せ型でオシャレな爽やかタイプのイケメン 3人の中では、1番常識が有る方だと自負している 潔癖症が竜也と蓮を悩ませているらしい 3人に彼女はいない 男同士が気楽なのか、モテないのかは想像に任せる 「潤 行くよな、明後日ぐらいでどうよ?」 「どうスっかな、石コロ見るだけねえ〜」 「潤行かへんの?なんで?なあ〜て」 「仕方ねぇ、行くっきゃねぇか 俺の車で行くか? その代わりガソリン代は折半な」 「行くんか〜い 折半?セコッ!」 竜也は笑いながらバーガーをかぶりついた 「俺が運転な、潤の運転ウゼ〜からよ」 「それな!潤は暇さへあれば除菌しまくるし」 俺はムスッとした 「お前らが汚すからだろうが、潔癖症じゃねぇわ 俺は普通デス!」 蓮と竜也は顔を見合って吹き出した 「ナイナイ」 3人はバーガーを食べながら、SNSで民宿の 一番安い所に予約した その後、持ち物や必需品をあれこれ相談していた 「なんか遠足みたいやな、ワクワクして来たで」 「それな!早く行きてぇ」 「俺、眠れそうにねぇわ」 興奮しながら店を出ると それぞれ持って行きたい物を買いに、色んな店を周り買い物を済ませ 各自好みの違う車に乗り、家に帰って行った
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