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とろけるような長い長いキスのあと──。
ベッドに沈められた美優の頭上で、甘い顔立ちの男が微笑んでいた。
いったい、どうしてこんなことになってしまったのだろう。
男に見つめられながら、そんな疑問が美優の頭のなかを駆けめぐっていた。
「本当に久しぶりなの?」
「はい」
「そのわりにすごいよ、ここ。下着越しなのに、よくわかる」
スカートのなかに手を入れている男の仕草とセリフに美優は頬を赤らめる。
美優も自覚していた。気持ちが高ぶって、身体が素直に反応していることを。
「いやらしい身体だね。恥ずかしがっても、美優はもともとこういうの、好きなんだね」
「ちがっ──」
美優が否定しようとしたら、すかさずスカートのウエスト部分からブラウスの裾を引っぱり出された。
すでに無防備に攻められているのに男のセリフが美優の羞恥心を煽っていた。そのため部屋の照明に肌がさらされることすら恥ずかしいと思ってしまう。
だが、とっさに胸もとを押さえた手は一瞬で拘束される。男はいとも簡単に片手でボタンを外していった。
こうして、わずかに抵抗するもむなしく。ブラウスは前が全開になり、白いブラジャーがあらわになった。
「美優って会社ではよくわかんなかったけど、スタイルいいね」
「そんなこと……ない……です」
「俺が言うんだから間違いないよ」
男は楽しそうに笑うと、美優の背中の下に手を入れて、ブラジャーのホックを片手で外す。
カップから形のいい胸がふんわりとこぼれると、男は唾をごくりと飲み込んだ。
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