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「何?誰かのプレゼント?」
アキのスマホをちらりと覗いた航輝が、缶コーヒーを一口飲んで、隣の椅子に座る。
「あぁ…うん。でも何がいいのかサッパリ…」
「ふ〜ん…。で、誰の?」
「ん?あぁ、彼氏っていうか、何というか…」
答えてから、アキはハッとして慌てた。
「いやっ、えっと、彼氏なのか、それは…」
「ん?…だから誰の彼氏よ?」
何を訳の分かんない事言ってんだ?…って表情の航輝。
「あ…あぁ。い、妹!」
セ、セーフ…。
ヤバかった、うっかり口が滑った。
別に普通に「ハルの」って言えば良かったじゃん。
何をこんなに焦ってるんだか。
ただの友達から関係が変わり、いろいろ戸惑いのある気持ちが、うっかり出てしまったのかも知れない。
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