日常

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日常

朝は六時に目覚ましが鳴り起床。顔を洗い布団をたたみ制服に袖を通す。朝ご飯は適当に食パンを焼けばいい。そして学校に行く前に俺は必ず鏡の前に立ってチェックすることがある。 今日も口角を上げて、作り笑顔はバッチリだ。 家を出てから俺は家の俺とは全く違う自分になる。みんなに憧れる人気者の翔(しょう)だ。自分で言うのもなんだけど、顔は悪くないし運動神経だって抜群。勉強もそれなりにやれば学年トップだって容易だ。おまけに学年一可愛い彼女持ち。俺のステータスは周りから見れば完璧だろう。 そうして俺は学校に行く途中、最寄駅で彼女、百合(ゆり)と待ち合わせをして一緒に登校する。百合はテニス部のキャプテンで周りからは 「本当に美男美女だ…。」 「羨ましい〜!私も翔先輩と付き合えたらなぁ〜」 などと言われている。俺は一組、百合は三組だから教室まで送り、手を振って自分の教室へ行こうとすると、誰かが後ろから声をかけてきた。
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