竜宮城からの退職

16/16
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
一月の時がたった。 「おかえり~お疲れ~」 私が数社の面接を終えて帰ってくると、髪を後ろで束ねた乙ちゃんが迎えてくれた。 「乙ちゃんただいま!離婚調停の方は順調?」 「いや全然、もう龍神のクソ野郎マジで往生際悪くてさ~マジキモイんだけど」 「わかる、離婚切り出した時のクズ男の悪あがきは異常だもんね」 奥からエプロンをつけた亀が出てくる。 「お二人とも、今日の夕飯はカレーですよ!」 「ええ!マジで楽しみ!」 「いつもありがとうね」 こうして、私たちはいつまでも楽しく暮らしましたとさ。 めでたしめでたし。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!