スムース・ハンド・ラップアップ

1/10
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
 水平線に朝日が昇る。それは金色(こんじき)に包まれて、厳かな空間を演出していた。  普段海を見慣れていない僕にとっては、なおのことそれが神様みたいな存在に思えてしまったんだ。  「おめでとうございます。」  相棒は手を叩きながら僕にささやいた。そうか、あまりにも突然のことだったから、それにあまりにも夢みたいなことだから、まだ頭の整理ができていなかったけれども、冷静な相棒の言葉を聞いて、やっと思い出した。これが“ゴール”だったんだ。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!