手を取り合う二人

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「私は……」  私はどうすればいいか……?  全ての自信を失ったシルクは、そうカリーに尋ねそうになるも、途中で口を噤んだ(つぐんだ)。  今まで自分の意思を貫き通してきた自分が、今更そんな情けない事を聞けるはずもない。    本当なら、「私も一緒に向かう!」と叫びたいところだが、どの口がそんな事を言えるだろうか。  自分は無力であり、約束一つも果たすことができない、口だけの人間だ。  それであれば、最初から全て勇者達に任せていればよかったのではないか?  自分を疑い、自分を信じられなくなったシルク。  故に、このままカリーに付いて行っても邪魔になるだけだと思ってしまった。    自分の力で妹を助けたい……。  その思い上がった気持ちが、今の状況を引き起こしていることは、もはや明白の事実。  悔しい……自分を許せない……何が命を懸けて守るだ……。  自分の情けなさが悔しく、その目には涙さえ浮かんできた。
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