149人が本棚に入れています
本棚に追加
/426ページ
「クソやろぉぉぉっ!! 逃げるんじゃねぇぇ!」
自分達を放置して逃げるダークマドウを見て、カリーは叫んだ。
その怒りに満ちた激しい声にシルクが意識を取り戻して目を開く。
目を開いた先には、ローズもダークマドウもおらず、カリーだけが立っている。それを見ただけで、ここで何が起きたのか想像がついた。
「すまない! カリー!」
「気が付いたか?」
「あぁ、私が一緒にいたにも関わらず……」
「あ? そんな事は今更どうでもいいんだよ。それよりも急がないとまずい!」
シルクはカリーに謝罪をするが、カリーはそんな事を全く気にしていなかった。それよりも遠くに逃げたダークマドウを今すぐ追いかけようとしている。
当然、それに気づいていたシルクだが、上手く言葉を話せない。
最初のコメントを投稿しよう!