手を取り合う二人

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「クソやろぉぉぉっ!! 逃げるんじゃねぇぇ!」  自分達を放置して逃げるダークマドウを見て、カリーは叫んだ。  その怒りに満ちた激しい声にシルクが意識を取り戻して目を開く。  目を開いた先には、ローズもダークマドウもおらず、カリーだけが立っている。それを見ただけで、ここで何が起きたのか想像がついた。 「すまない! カリー!」 「気が付いたか?」 「あぁ、私が一緒にいたにも関わらず……」 「あ? そんな事は今更どうでもいいんだよ。それよりも急がないとまずい!」  シルクはカリーに謝罪をするが、カリーはそんな事を全く気にしていなかった。それよりも遠くに逃げたダークマドウを今すぐ追いかけようとしている。  当然、それに気づいていたシルクだが、上手く言葉を話せない。
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