始話 僕と列車と

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 早速駅に到着。ノハナ駅は人もまばらで時間より30分前に到着した。  幸い無人駅と言うものもあるようだ、お母さんいわく、ちゃんと駅員さんが居るので、そこで行き先を伝えるのよと思い出す。  僕はいくつかの食べたいお菓子と、飲み物を買うとリュックに詰める。駅員さんの所へ行き、人々の列に並ぶドキドキだったが、僕の番が来た。 「ノハナからクスネに行きたいんです」  駅員さんは窓越しに。 「はい、おひとりですか?」 「はい」  駅員さんは。 「特急はどういたします」  初めてのえ? だ。特急ってなんだろう。 「特急とは」  駅員さんは。 「ええ、普通の乗車券とは別に発行されるもので、特急列車に乗れます」  お母さんは普通の列車に乗るのよ、と思い出す。 「普通で」  駅員さんは忙しく手を動かしている。 「はい、かしこまりました」  僕はこれで合っているのかと、ひとり考えていた。でも特急行きのお金は渡してないかお金を計算する。  うん、普通のクスネ行きでも5000円する、特急は7500円掛かるそうだ。とにかくゲームでもお金が足りないと傷薬が買えない、お金稼ぎではなく情報が足りてない。  しかもスマホを持たせてくれないので、困っても周りの方に恥ずかしいが、聞くしかない。  8時16分とクスネ行きは掲示板に書かれており、乗車券の確認が始まる。ドキドキしながら駅員に渡すと、ハンコを押してもらい、4番ホームの8番位置に行かなくてはならない。  小さな町でも3つのホームと呼ばれる乗り込み場所がある。4番を探すのにキョロキョロしながら歩き進んで、階段があるので登り、4番を探す。  階段脇に4と数字がある、そこへ進み。8番位置には数名待ってるようだ、とにかく新鮮だ。
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