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その行為は、なんだか作業のように行われた。
監視役のように、綾知さんはこの部屋にあるパソコンデスクの椅子に座り、
こちらを見ていた。
時々、嫌だ、と抵抗する私を、
倉持さんはベッドに押さえつけるように私の両手首を掴んでいる。
裸にされ、もう今さら逃げる事も出来ないのに。
逃げようと、抵抗してしまう。
同じように衣服を全部脱いだ倉持さんが、私の中へと入って来て、
腰を動かしている。
「倉持、ネットで見たんだけど、感じた方が、男が産まれる確率が高まるみたいなんだけど。
ほら?女が産まれても仕方ないから」
「こんな無理矢理な状況で、感じろって方が無理じゃないですか?」
この人の下にいる私は、涙を流していて、
泣きすぎて、横隔膜が少し痙攣している。
「俺が千花の手押さえておくから、
触りながらしてみて」
綾知さんは椅子から立ち上がるとこちらに来て、倉持さんの代わりに私の腕を押さえ付ける。
もう、抵抗する気力もなくなってしまう。
倉持さんは、その場所を触りながら律動を続ける。
嫌だと思うのに、体はそれに反応して行く。
嫌だ…。
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