セカイ

1/1
236人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ

セカイ

HRが無事(か…?)終わり、寮に行って同室者へのあいさつと荷物整理を 行うこととなった。…月寮ってどこ? 「霧夜、寮一緒に行く?」 あ、救世主優犬。コクコクうなずくいて了承の意を示す。 「ん、じゃあ行こっか。」 人がごった返している廊下をどうにか通り抜けて校舎から出て 奥にある寮を目指す。 『そう、えば優犬の同室者って未定…だっ、たよね?』 「え?あぁ、うん。霧夜は箔清?って人だよね。 どんな人だろ、ノンケだったら…良いね。」 『そ、だね。安全、、、。』 安全、安心、ALSOk(( はほんとに大事だ。僕は襲われるような見た目してないから大丈夫だけどお持ち帰りとかする系だったら困る。友だちが少ない、かわいそうな僕を追い出すようなやつはこっちから願い下げだ! 「あ、ここかな。シンプルで良い感じだね。」 校舎を出て5分くらい歩いた先に【月寮】と書かれた看板が立っている建物を見つけた。校舎や体育館の豪華絢爛、いかにもお金持ちそうな外観ではなく、シンプルで清潔感を感じる。まあ、こっちもお金がかかってそうな感じはするけどなんというか、親しみやすさがある。 中に入ると高級マンションのようなフロントが。 白を基調にしていて、見上げると吹き抜けになっていた。 天井の窓から降り注ぐ自然光のおかげでやわらかな明るさだ。空きれい。 この学園で写真を撮ったらどんなに下手でも入賞できそうだな、と思った。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!