キミが死を選んだから

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 砂漠かと見紛うほどの砂の上寝転がること暫く、鮮やかな朝焼けに空いた巨大な穴と、そこから落ちる大量の砂を、僕は呆然と眺めていた。  「--覆そう、世界を」  傍らに立つ幼なじみがぽつりと戯言(ざれごと)を呟いた。  一体何が起きているのか、未だ僕には理解が出来ない。  世界は文字通り、崩壊した。
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