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「……なぁ、ちづる。
もう少し、足長おじさんでいていい?」
くるりと大輔さんは振り返り真面目な顔をしている。
凛としている大輔さんはより一層かっこよく見えた。
「大輔さん?」
もう少し足長おじさんでいたい?
どういう意味なの?
「大事なちづる。
沢山笑ってほしいからな」
そう言って大輔さんは優しく笑う。
大輔さんは……足長おじさんはみんなの笑顔を守っているんだね……。
「足長おじさんは私の中では永遠に足長おじさんだよ」
足長おじさんのプレゼントは嬉しかった。
親から誕生日プレゼントをもらったことがなかったから余計にそうだったのかもしれない。
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