01.きっかけ

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仮にも彼氏にそんな醜態を見られていたなんて、本当に情けない。 それって、女としてどうなの? もう絶対に無茶な飲み方はやめよう……。 「ご、ごめん……」 心に誓いながら、自分の足元へと視線を落とした。 少し沈黙が続いて、 「でも、次の日さ……」 ダイの大きな手が私の頭にポンと乗せられる。 優しくポンポンと撫で下ろされるから、ダイの優しさが伝わってきた。 「うん……」 「朝さ、お前風呂借りてっただろ?」 「……は?」 「アリカの裸見ちゃった時さー、やっぱり絶対にコイツとヤりたいって」 「……」 「直感だったんだけど。ほんとマジであれで落とされ……」 「いでっ……!何すんだよ!!」 「て、先行くなって!きっかけの話だろ?おいっ!」 ──きっかけ──
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