Chapter5

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「結婚指輪は、一緒に選びに行こうな」 「うんっ……うんっ」 きらきらと輝くダイヤモンドを見つめていると、隼也が私の身体を引き寄せる。 ふわりと抱きしめられた腕の中で、嬉し涙を流す。 隼也は何も言わずに、ただ力強くぎゅっと抱きしめてくれて。それが何よりも心地良くて、心の底から安心する。 そろそろ寝ようか、と涙を拭いて立ち上がり、寝室で寝ている隼輔を間に挟むように寝転がる。 そのふわふわの頬を私が撫でて、ふわふわの髪の毛を隼也が撫でて。 触りすぎてしまって隼輔が唸りながら身を捩る。 それにクスクスと小さく笑いながら二人で顔を見合わせた。 「舞花」 「ん?」 「舞花も隼輔も、愛してる。必ず幸せにするから」 甘い笑顔と共に降り注ぐキスに、そっと身を委ねた。 【何も言わないで。ぎゅっと抱きしめて】 End,
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