北風神社

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「おいおい」 着いてみると騒動が起こっており、木陰から様子を見ていた。 「どなたです?」 「おっと、気配が感じられなかったよ。俺は北の社に行けと言われてきた狐だ。いいのか?俺なんかに構って」 「ええ。一人が暴れてくれてますから。今は誰でも疑ってしまうんです。すいませんけど一緒に来て貰えます?」 「ああ」 ついて行って中に入ると、成長した秋彪が口をパクパクしている。 「あ、兄貴?」 「久しぶりだな秋」 ほかの狐達にも兄弟だと伝え、所々隠しながらこの地に来たことを説明している間に、騒動も収まり、敵ではないことを証明するために、千年祭の手伝いもすることにした。
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