ツインレイ 神さまとイボ

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私は神さまのイボだった。神さまのお側で神さまとだけおしゃべりするイボのおチビだった。 「神さま、あれは何?」 「あれはね、〜〜〜なの。」 「まあ大変、どうしたら良くなるの?」 「神さま、助けに行ってあげようよ」 「でもね......」 「いかなきゃ大変なままだよ、助けに行かなきゃ」 「じゃあおチビ、お別れだよ、大丈夫かな?一人でも」 「大丈夫!行ってあげてください!」 そうして神さまは地球に降り立ったのでした。かくれたヒーローとして。かくれた救世主として。 いっぽうイボ子 「なんかなー、さみしいなー、ひとりぼっちつまんないなー」 「やっぱり神さまのとこ行こう」 ブーン......そうして遅れて地球に降り立ったのです。それが私。 ふふ、そんなおとぎ話もおもいつきました。 現実世界にツインレイパートナーがいるけれどなかなか幸せにたどりつけなくて、もう20年になります。ツインレイパートナーにはトリプルレイがいてもう統合は無理なのかなぁ、無理っぽいなぁ、リタイアしちゃうかなぁ。結局ひとりぼっちだなぁ。 ツインレイである私は地球の形成に携わり、トリプルレイに出会ったパートナーは宇宙規模の使命を負うそうです。地球の価値観と宇宙の価値観はたぶんちがう。ちがいを乗り越えさせるためだかなんだかよく分からないけれど、今やたらとアセンションが謳われている。地球、大丈夫かな、壊れないか。話せば長くなるので簡単に言うけど、だからかな、乱暴な表現になるけれど、私は宇宙担当のツインレイパートナーにより壊されたよ。 ともかく、もうつかれた。 私は、ツインレイパートナーが、とある神さまの生まれ変わりかどうかは分からないけれど、私が死んだら、私は、すべてを統括する神さまの目の届かないところへ行ってずーっと輪廻転生しない。 私は禁じられれば手は出さない。食べてはいけないと言われた実は食べない。私はもともと楽園を追われた人間ではないのだ。 私は分離した神さまのイボだから、石のフリして神さまの目を欺き、あたたかな浅瀬のあるどこかでずーっと水に浸ってる。うん、そうしよう。 きっと神さまもわかってくれる。
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