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エピローグ
「にしてもさ、なんで瀬戸だけがストーカーみたいになったの?」
ある夜、二人でのんびりと夕食を摂りながら、瑞希は聞いた。
「ああ。俺さ、付き合う時に一応、条件決めててね。他に相手がいる人か、結婚してる人。
その方が別れる時に揉めないから。
けど、瀬戸くんはそうじゃなかったんだよね」
「え?なんで?」
瑞希が聞くと、美緒は少しはにかんだ様な表情をした。
「あのさ、体型が瑞希に似てたんだよね…。だから、暗闇で抱かれたら…その…」
「…そうだったんだ…」
腑に落ちて、なんだか瑞希まで恥ずかしくなる。
そんなにも自分の事を想ってくれていたなんて。
「可愛いとこありますねえ、先生も」
「言わないでよ…」
「今日は暗闇じゃなくて、明るい所でしますか?」
瑞希が笑って言うと「それいいね」と美緒も笑った。
Fin__
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