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「最後にコレ」 「コレは…今までのとは少し異なりますな」 「普通に手掴みで、ガブッと」 「うむ、心得た。…なんっ、甘い、酸っぱい!…いや甘い!しかし酸っぱい!なんっ…!」 男はガブガブ食べながら甘い!酸っぱい!なんっ…!を繰り返し口走りながら完食した。 「不思議な味でござった…甘いと酸っぱいの同時…未知なる美味…!成田殿、間者として捕まった某に対する待遇、身に余るほどの光栄…!かくなる上はどのような情報であろうと、この恩に報いるためには…」 「ああ、うん。そろそろお開きだね…かいさーん」 スパイの男が片膝を着いて頭を下げながら良く分からない事を言うのでとりあえず話を遮って宴を終わらせた。
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