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 夏は呪われている。  暑いのが嫌いだとか、セミがうるさいとか、蚊がむかつくとか、そんな一般的な理由ではなく、美玖にとってはある意味鬼門のようなものだった。  トラウマと後悔を重ねて、夏がまたやってくる。  いつか夏が好きだと思える日が来るのだろうか。大人になれば好きになるのか。それとも惰性で受け入れるようになるのか、答えはわからない。  
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