ユーアーナとマルコーリさん

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わたしは全身鏡の前に立ちドレスから軽装な青色のワンピースに着替えた。 「うん、高級なドレスよりこのワンピースの方がわたしらしいよね」 と鏡に向かって笑った。 鏡の中に映るわたしは、春川砂織ではなくてやはりサーリーではあるのだけど、それでもわたしに近づけたような気がした。 さあ、マルコーリさんの温かい紅茶でも飲みに行こう。 わたしは、部屋の扉を閉め歩き出した。 テーブルのある部屋に戻るとマルコーリさんとユーアーナが楽しそうに話をしていた。 何となくこの二人が気になりわたしは、じっと眺めてしまった。 「あれ? 砂織、そんなところに突っ立ってどうしたんですか?」 マルコーリさんがわたしに気づき言った。 「あ、いえ……」 わたしは、笑顔を作り席に着いた。
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