第2章 若いカップルに負けてられない!

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「え?喧嘩売ってんの?雪子」 俺はそう言って左手を雪子の太腿の上に乗せると、雪子は食べながら「ふむっ?!」と声をあげて背筋がピンと伸びた。 生足、触りたい…。←関係ない 「ゆっきー。孝太郎、別に、浮気してないぞ」 「えっ」 昊が完食して言うと、水を一気に飲み干してグラスを置いた。孝太郎もその後に食べ終わって、 「ご馳走様でした」 と言って合掌すると、昊のお皿と重ねて立ち上がった。 「お前がなんも反論しないから、浮気疑惑が浮かんだままだぞ。どうなの?そこんとこ。萌となにがあった?」 仕方なく俺がそう言うと、雪子が慌てて立ち上がって孝太郎に駆け寄り、「ありがとう」と言ってお皿を受け取ってキッチンに向かった。光莉と大地は食べ終わると、顔を見合わせて、 「おかわり、する?大地」 「する。まだまだイケる!」 「オケ。待ってな」 「お、おうっ」 と二人が会話しながら微笑みあって、光莉が立ち上がり大地のお皿と自分のお皿を持ってキッチンに向かった。キッチンで、雪子がすぐにガスコンロの火をつけると、ハッシュドビーフを温め始めて、シンクにお皿を置いて水をかけた。 「お母さん。やっぱ、チャラ男はダメだよねぇ。浮気するもんねぇ」 光莉がため息をついてそう言うと、雪子は首を傾げて光莉を見つめた。 「え?…な、何があったの?光莉の方は」 「うーん。いや。大したことないから、孝太郎くんの悩みでも聞いてみようかな」 「何故…?!」
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